用途に合わせて5種類 草履のTPOについてご紹介
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草履・花緒
着物や洋服にTPOがあるように、草履にもTPOがございます。そこで、今回は草履のTPOについてご紹介させて頂きます。
さて、草履は着物の用途やシーンに合わせて5種類お持ち頂くと、すべての場合に対応出来ると考えます。
草履 礼装用
一つ目は、礼装用 (黒留袖・色留袖など)です。
ゴールドやシルバーなどの草履台に、白地に金糸などの花緒を挿げた草履です。主に身内の結婚式など、正式な場所へのお出掛けに必要となります。
草履 フォーマル
二つ目は、フォーマル用(訪問着・付下げなど)です。
着物や帯の色目に合わせて淡い色目の草履台が好ましいです。お茶席や観劇など、社交的な場所へのお出掛けに必要となります。
よくフォーマルの草履は段重ねで無いとダメなの?と言われるのですが、決してそんなことはありません。一説によるとまだ皮の草履が無い頃はタタミ表の草履が主流で、タタミ表は段を重ねる事で高さを出していたので、その名残りで、[フォーマル=段重ね]と認識されているそうです。
現在はそれぞれのお好みで草履台の形を選んで頂いて大丈夫です。
草履 カジュアル
そして三つ目は、カジュアル(小紋・紬など)です。
特別な定義は無く、自由に履いて頂ける草履です。遊び心満載に草履台と花緒を選んで、より個性的に楽しんでみて下さい。友人との食事や観光など、紬や小紋などに合わせて自由なコーディネートを!
草履 喪服用
四つ目は、葬儀時に用いる喪服用の草履です。
基本的に草履台も花緒も黒色を使用します。
あらかじめ用意する事に縁起が悪いという考え方もありますが、その時になって焦らず静かな気持ちで対応出来る様に準備しておく事の方が、本当の意味で相手を思いやることに繋がる事と思います。
草履 雨草履
そして五つ目は、雨草履。
雨降りに長靴が必要なように、着物の場合には雨草履が必要となります。
ツマ皮の付いた足袋が濡れるのを防いでくれるものです。上の画像の右側が雨草履で、透明のツマ皮がご確認いただけるかと思います。
せっかく素晴らしい着物や帯を身に着けているのに、草履が合ってない事でその評価が左右されてしまうという話はよくあります。しっかりとその場にあった草履を履くことで、あなたに対する周りの評価は一変すると言えるでしょう。
『お洒落は足元から』とはよく言ったものですね。
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